マウスピース矯正の気をつけるべきポイント

マウスピース矯正は、以前のようなワイヤーをつけずに、透明で目立たず取り外しをできる矯正ということでメリットが多く近年かなり人気になり多くの方がされています。その為多くの歯科医院で取り扱いが増えて来ているのが現状です。

当クリニックでもマウスピース矯正は取り扱いをしています。その時に気をつけているポイントがあります。

目次

1.患者様のご希望を汲んでいるか

矯正治療は、歯並びが綺麗になるだけではなく噛み合わせや口腔内清掃がしやすくなるなど多くのメリットがあります。矯正治療を行うことで歯の寿命が伸び最後まで入れ歯にならずに快適な食事ができるようにしていく治療になります。

しかし、全てを完璧に仕上げないといけないかというと患者様のご希望は違うことにあったりします。『前歯のちょっとした隙間だけが気になる』『八重歯が気になる』『歯を抜かないで矯正したい』などなどあります。それには矯正治療の理想とはまた違ったゴールがあります。

当院では噛み合わせも含めて治していくのか、気になるところだけ治していくのかしっかりとご相談して決めていきます

2.アフターケアの話ができているか

矯正をされていた方は、治療終了後に後戻りをしないようにリテーナーという装置をつけます。それをつけることで後戻りを防げるのですがつけることをしていないと少しずつ元に戻ろうとしてしまいます。当クリニックではそのような場合も含めてアフターケアを2年もしくは5年取っています。万が一歯並びがずれてしまっても費用がかからないでもう一度治すことができます。

3.治療期間について十分な説明ができているか

マウスピース矯正は、目立たない・取り外しができる・違和感が少ないなど多くのメリットがあります。しかし治療の難易度により治療期間が大きく変わってきてしまいます。特に最初の治療計画からズレが起きてしまうと大きく治療期間が伸びてきてしまいます。その為使用上の注意を守ることが大切です。

4.イメージと実際の出来上がりの差について説明ができているか

マウスピース矯正は、コンピューター上で出来上がりのイメージを見ることができます。それは矯正を迷われている方には特にオススメです。ご自身が矯正をすることでどのような歯並びになるかがわかるのでモチベーションも上がります。

でも気をつけてもらいたいのは思ったよりも出来上がりが出っ歯になってしまった、なんてこともあり得ることです。

歯を並べるということは並べられるだけのスペースが必要になります。元々そのスペースが足りなくて歯並びが悪いのでそのスペースを新たに作らないといけません。スペースを作る為の方法は、歯を何本か抜いてスペースを作るか、歯の軸を外側に広げて(出っ歯のようにして)並べるか、など色々ありますが、歯の軸を外側にしてスペースを作る方が矯正がしやすくなります。

特にマウスピース矯正は、コンピューターでシュミレーションをするのでその動きを採用しやすくなります。でもここが落とし穴になることが多く、一見綺麗に治ってるように見えてしまうんです。ご自身としては、綺麗に並んでると思えるかもしれませんが出っ歯になってしまうなんて気づきもしません。それで治療が始まり終わる頃には期待していたことと大きく差が出てきてしまうことになってしまいます。

そうならないようにしっかりと担当ドクターと相談して自分の希望と治療のゴールがあっているかを相談することをオススメします。

この写真は左側が最初の状態です。真ん中が先ほど説明した歯が前に出てしまっている状態です。右が前に出ているのを改善した状態です。一見治っているように見えますが最初の前歯の出ている歯に合わせて外に全体が広がっているので治っているように見えます。

上だけの写真でもわかるように出っ歯を治したい場合はやはり右側の状態にしてあげないと治ったとは言えません。そういう細かいところをしっかり計画を立てていく必要があります。

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