いつも秋葉原総合歯科クリニックの公式ブログをお読みいただきありがとうございます!本日は外科手術の際などにおこなう「セデーション(静脈内鎮静法)」について詳しく解説させていただきます。
医院を開業して以来、たくさんの患者さんの診断や処置をおこなってきましたが、本当に色々なタイプの方がいらっしゃいます。多くの患者さんの場合、抜歯や外科処置をおこなう際は局所麻酔(浸麻=浸潤麻酔)のみで処置を進めるのですが、中には極度に歯科治療が怖くてストレスを感じてしまう方や、嘔吐反射(おうとはんしゃ)と言って、口に異物が入ると吐き気を催してしまう方がいらっしゃいます。
そんな時に有効なのが「セデーション(静脈内鎮静法)」です。セデーションとは、鎮静剤や鎮痛剤などの薬剤を使って、痛みなどの感覚や意識レベルを下げる処置のことをさします。この処置をおこなうと、半分眠ったようなボーっとした心地よい感覚(人によってはふわふわした感覚になる方も)になり、恐怖感や痛みを感じることなく、気が付いたら治療が終わっています。つまり、ウトウトと寝ている間に、苦手な治療が完了しているという感じです。
セデーションはこんな方におすすめです
◆歯科恐怖症でとにかく手術や外科処置が怖い方
◆嘔吐反射が強く、すぐに吐き気を催す方
◆血圧が高めで手術や外科処置に不安を感じている方
◆安定したメンタル(心地よい状態)で手術を受けたい方
セデーションの流れ
セデーションは次のような流れで進めていきます。
①カウンセリング・問診
ご来院いただいたら、カウンセリング担当者が患者様の体調確認や食事の有無などを確認させていただきます。問題が無ければセデーション実施の準備に進みます。
②血圧チェック・モニター設置
患者様の血圧を確認し、モニターを設置します。数値データに異常がなければ薬剤の投与に進みます。
③麻酔薬・鎮静剤の投与(点滴)
患者さんの様子やモニターを見ながら、ゆっくり少しづつ鎮静剤と麻酔薬を投与していきます。薬剤の効きやすさには個人差がありますので、歯科医師が状況に応じて判断し適切な投与をしていきます。
④手術・治療
薬剤が効きはじめると患者さんはだんだんと眠くなり、リラックスした状態になるので、治療を進めます。全身麻酔と違って完全に意識が無くなるわけではありませんので、呼びかけに反応することはあります。ただ、実際に治療した患者さんに聞くと、治療中のことはほぼ覚えていないという方がほとんどです。ちなみに、治療中に呼吸しにくいような様子が見受けられた場合は酸素吸入を実施することもあります。
⑤リカバリータイム(休憩)
治療が終わっても、麻酔が完全に切れるわけではありません。安全を考慮して1~2時間程度院内で休んでもらい、完全に麻酔が切れて正常な状態になるまでお待ちいただきます。
よくある質問
【Q】セデーションの費用はどれくらいかかりますか?
【A】当院の場合、税込価格60,500円~承っております。
【Q】当日車は運転できますか?
【A】セデーションは、意識に作用する薬剤を投与するため車の運転は大変危険です。当日の車の運転はできませんので予めご了承ください。
【Q】時間はどれくらいかかりますか?
【A】治療時間に1~1時間半、治療後の休憩に1~2時間程度かかります。
【Q】副作用はありますか?
【A】副作用の心配はほとんどありませんが、セデーション後に頭痛やふらつきが残る場合があります。
【Q】保険は適用されますか?
【A】治療内容によります。パニック障害や歯科恐怖症など一部の限られた症状に対しては保険適用になる場合がありますが、インプラントや歯科矯正などの自由診療の一環でのセデーションは保険が適用されません。
セデーションに関してのご質問、詳しく話を聞いてみたいとう方がいらっしゃいましたら、お気軽に当院ドクターまでお問合せください。