インプラントのメンテナンスはなぜ重要?歯科医院での方法や頻度を紹介

高度な治療によって、快適な噛みごこちを得られるインプラント。
治療を検討している方の中には、「メンテナンスしないとどうなるのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、メンテナンスは、インプラントを長持ちさせるためには必要不可欠です!
本記事では、インプラントのメンテナンスが重要な理由についてご紹介します。

あわせてメンテナンスの具体的な方法や、頻度、料金についても解説しました。
トラブルを回避して、インプラントの寿命を延ばしたいと思う方は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

インプラントのメンテナンスが重要な理由

インプラントのメンテナンスが重要な理由は、大きく分けて次の2つです。

● インプラントを長持ちさせるため
● インプラント周囲炎を防ぐため

埋入したインプラントを長持ちさせるためには、装置の不具合や感染症などのトラブルを防ぐことが欠かせません。

メンテナンスをしないと、ネジのゆるみや噛み合わせの悪化を見逃してしまい、人工歯がすり減ったり、欠けたりするおそれがあります。

また、メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎になるリスクも挙げられます。

インプラント周囲炎とは、インプラントを埋め込んだ歯ぐきが、細菌感染を引き起こす状態です。

インプラントには神経が通っていないため、痛みを感じません。そのため発見が難しく、気づいたときには進行している場合が多いので、注意が必要です。

メンテナンス次第で、インプラントの寿命は大きく変わります!
インプラント治療は「手術を終えても、治療完了ではない」という点を理解し、たとえ違和感がなくても、歯科医院でメンテナンスを受けることが非常に大切です。

インプラントのメンテナンス方法【歯科医院】

歯科医院でのインプラントのメンテナンスは、主に次の5つの手順でおこなわれます。

レントゲン検査

レントゲン検査は、必要に応じて、年1回ほどおこなうことが多いです。
目視では確認できないインプラントの周りの骨の状態や、異変の有無を診ていきます。

インプラントを長く良好な状態で使うためには、お口の見える範囲だけでなく、周辺の骨の状態なども、継続的に検査する必要があります。

口腔内の状態確認

歯科医師や歯科衛生士により、口腔内の状態を確認していきます。

◆ インプラント周囲炎の有無
◆ インプラントのグラつき
◆ 歯周ポケットの深さ
◆ 人工歯などの装置の不具合や、破損の有無

上記の項目とあわせて、天然歯に虫歯や歯周病がないか、歯石が溜まっていないかといった項目も入念に確認します。
口腔内の状態を健康に保つことは、インプラントを長く快適に使うための大切なポイントです。

噛み合わせの調整

インプラントのメンテナンスでは、噛み合わせの確認も欠かせません。

なぜなら、噛んだときの圧力がかかりすぎると、骨がダメージを受けて、インプラントの寿命を縮めてしまう可能性があるからです。

噛み合わせのチェックは、「咬合紙」という色のついたカーボン紙を噛んでおこないます。
噛み合わせのズレやバランスを確認し、必要に応じて人工歯を削って、正常に戻るよう調整していきます。

クリーニング

クリーニングでは専用の器具を使って、セルフケアで落としきれない歯垢や歯石を除去していきます。

インプラントは天然歯と比べて、粘膜との結合力が弱く、細菌感染しやすいのが欠点です。
メンテナンスでプロのクリーニングを受けることで、トラブルとして多いインプラント周囲炎のリスクを抑えられます。

ブラッシング指導

歯科医院でのクリーニングとあわせて重要なのが、自宅でのブラッシングです。

毎日歯を磨いているという方でも、ブラッシングはどうしても自己流になりがち。

ブラッシング指導で「歯ブラシが届きにくい場所」や「磨き残しやすい場所」を教わることで、効率よく清潔な口腔環境を維持しやすくなります。

インプラントのメンテナンス方法【セルフケア】

セルフケアは、インプラントを快適に使い続けるための基本です。

歯科医院でのメンテナンスと並行して、次の3つのポイントを意識しながら、積極的に実践してくださいね。

丁寧なブラッシング

セルフケアのメンテナンス方法で、なにより重要なのが、丁寧なブラッシングです!

ブラッシングの際は、インプラントを傷つけないよう、研磨剤や粒の入った歯磨き粉は避けるのがベターです。毛の硬さが「やわらかめ」や「ふつう」の歯ブラシを用いて、毎日こまめに磨きましょう。

インプラントは細菌への抵抗力が弱いため、天然歯以上に入念な清掃が求められます。
歯科医院でのフィードバックも活かしながら、丁寧に磨きましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスの使用

清掃効果を高められる補助器具の使用も、有効なメンテナンスの1つです。

歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯の表面だけでなく、歯と歯の間・インプラント同士の間もしっかりきれいにしましょう。
歯ブラシだけでなく、補助器具を使う習慣をつけることは、インプラント周囲炎のリスクを回避するためにも非常に大切です。

デンタルリンスの使用

デンタルリンスを使用することも、効果的なセルフケア方法です。

「液体ハミガキ」とも呼ばれ、歯ぐきの抗炎症作用や、歯周病菌の殺菌作用が期待できます。

適量を口に含んだ状態でブラッシングするか、クチュクチュした後に吐き出して、いつも通りブラッシングしましょう。

インプラントのメンテナンスに関するQ&A

ここからは、インプラントのメンテナンスに関して、よくあるご質問をご紹介します。

Q1.メンテナンスの頻度はどれくらいがベストですか?

A1.患者様の状態にもよりますが、メンテナンスの通院頻度は、3ヶ月から半年に1回程度が推奨されます。メーカー保証を受けるには、適切なメンテナンスを受けることが条件になることもあります。快適に使用し続けるためにも、忘れずに受診しましょう。

Q2.引越しする場合メンテナンスはどうすればいいですか?

A2.引越しする際は、新たにメンテナンスの対応をしてくれる歯科医院を探す必要があります。そのため、使用中のインプラントのメーカーや種類は、ご自身で正確に把握しておきましょう。住む場所やライフスタイルが変わっても、インプラントを使い続けるうえでメンテナンスは不可欠です。

Q3.メンテナンス代はいくらくらいですか?

A3.1回あたりのメンテナンス代は、3,000~10,000円程度であることが多いです。インプラントの埋入手術と同様に、メンテナンスも保険適用外が基本となります。しかしインプラントの維持に限らず、自分の歯とお口の健康を守るためにも、定期的な通院は必要なものです。先回りで予防するための費用と考えて、適切にメンテナンスを受けましょう。

Q4.インプラントは何年くらい持ちますか?

A4.厚生労働省の委託調査では、インプラントの10〜15年の累積生存率は、90%以上とされています。適切なメンテナンスにより、良好な状態を保てば、さらに長く使い続けられるケースも珍しくありません。長期的にみて、インプラントはメリットの多い治療だといえます。

参考:厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」

インプラント治療は『日本口腔インプラント学会専修医』が在籍する当院へ!

インプラントのメンテナンスが重要な理由や、メンテナンス方法などをご紹介しました。

インプラント治療は、インプラントを入れることが治療のゴールだと思われがちです。

しかし、埋入後の“適切なメンテナンス”があってこそ、インプラントを長く使い続けることが可能になるのです。

そのためにも、安心して長期的に通える歯科医院を選ぶことが、インプラント治療を成功させる鍵だといえます!

秋葉原総合歯科クリニックは、『日本口腔インプラント学会専修医』がインプラント治療を担当する、千代田区の歯科医院です。

高い実績とシェアを誇る世界3大メーカーを導入し、患者さま1人ひとりに最適な、幅広いインプラント治療をおこなっております。

秋葉原駅・末広町駅・御徒町駅・仲御徒町駅から徒歩5分なので、忙しい方でもライフスタイルにあわせて通っていただけます。

「インプラントの寿命を延ばしたい」「安心してインプラント治療を受けたい」とお考えの方は、お気軽に当院までご相談ください!

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