「前歯は見える場所だから、きれいに治したい・・」
医師から前歯の抜歯を告げられて、前歯のインプラントを検討される方は少なくないでしょう。
しかし、歯科医院のなかには、「前歯のインプラントは難しい」と治療を断るケースもあるようです。
インプラントの検討中にそのような話を聞くと、不安になりますよね。
本記事では、前歯のインプラントは難しいのか?治療はできるのか?について、ご紹介していきます。
後半では、治療費や知っておきたいポイントも解説しました。こちらもあわせて、参考にしてくださいね。
前歯のインプラントは難しい?
結論からお伝えすると、歯科医院によっては、前歯のインプラントは「治療ができない」といわれるケースもみられます。しかし、決してできないわけではありません。
部位に関わらず、治療の難易度が高いといわれるのがインプラントです。
なかでも前歯は、治療時のほんのわずかな処置や判断の差で、仕上がりが大きく左右されてしまう部位だといえます。
より条件の厳しい前歯のインプラントの場合は、こうした理由で、治療を断られてしまうケースがあるのです。
前歯のインプラントが難しいといわれる4つの理由とは?
ここからは、前歯のインプラントが難しいといわれる具体的な理由を4つ、ご紹介します。
①前歯の顎骨が薄いから
前歯のインプラントが難しくなる要因の1つは、前歯の顎骨が薄いという点にあります。
インプラント治療では、顎に穴を空ける処置をします。しかし、奥歯と比較して前歯の顎骨は薄く、歯茎の厚みも薄いため、埋め込むのが難しいケースも多いです。
前歯に限った話ではありませんが、無理に治療をするとインプラントが顎骨を貫通するおそれがあるため、常に慎重な判断が必要です。
また前歯のインプラントでは、骨造成などの「付帯手術」をおこなうことも多いので、治療の難易度が上がるともいえるでしょう。
②高い審美性が求められるから
高い審美性が求められる点でも、前歯のインプラントは難易度が上がります。
当然ながら、前歯は人目につきやすい部位です。いかに歯の色や歯茎の形の違和感がなく、自然な見た目を回復できるか?が、ほかの部位よりも強く問われます。
また、術後に「歯肉が下がって接合部が見えてきた・・」というような事態も避けるべきもの。
インプラント治療をする医師は、手術直後の仕上がりだけでなく、治療後のさまざまなリスクを考慮する必要があります。
より高精度での仕上がりが求められるため、前歯のインプラントは治療が難しいといわれるのです。
③設備面を整える必要があるから
医療設備を整える必要があることも、治療が難しい理由の1つでしょう。
前歯のインプラントをする際には、より適切な治療計画を立てるために、術前検査をおこないます。
それには、最新設備である『歯科用CT』が必須ですが、CTは高額なこともあり、まだ全国でも導入が進んでいないのが実情です。
ほかにも、適切なインプラントの埋入角度や位置を決める『サージカルガイド』など、安全にインプラント治療をするためには設備面の充実が欠かせません。
前歯のインプラントに対応できる歯科医院は、莫大な設備投資をする必要がある点も、治療のハードルを上げる一因だといえます。
④歯科医師の経験と技術が必要になるから
前歯のインプラントが難しくなるのは、歯科医師の経験と技術が必要な点にもあります。
前述のとおり、顎骨の厚みが薄い前歯のインプラントでは、骨造成や歯肉の移植といった付帯手術をすることも多いです。
しかし、上記の手術は非常に高難度な治療であるため、すべての歯科医院が対応できるとは限りません。
設備面の充実だけでなく、多くの症例に裏付けられた歯科医師のたしかな腕前があって、はじめて前歯のインプラント治療が可能になるのです。
前歯のインプラントの治療期間や治療費はどれくらいかかる?
一般的な前歯のインプラントの治療期間は、以下の通りです。
◆骨造成をしない場合:3~6ヶ月程度
◆骨造成をする場合:5~7ヶ月程度(長い場合だと1年以上)
前歯のインプラントの治療期間は、顎骨の厚みや量によって変動します。
骨の造成をする方だと、増やす骨の量にもよりますが、1〜2ヶ月くらい長くなるのが一般的です。
また、前歯のインプラントの治療費は、「1本あたり35万~75万円前後」が平均的な相場です。
骨造成や歯肉の移植の有無によっては、もう少し費用が高くなります。
インプラントはメーカーや素材によっても価格の幅が広いので、治療費が気になる方は、カウンセリングなどで歯科医院に相談してみると良いでしょう。
前歯をインプラントにする5つのメリット!
難易度が高い前歯のインプラントですが、それでも「前歯をインプラントにしたい!」という方が多くいるのは、たくさんのメリットがあるからです。
こちらでは、5つのメリットをご紹介します。
①耐久性があるため寿命が長い
前歯にインプラントを入れるメリットの1つは、長持ちする点です。
歯を失ってしまった場合、入れ歯・ブリッジ・インプラントのどれかを選ばなければいけません。
基本的に保険適用とならないインプラントですが、ほかの治療方法よりも耐久性にすぐれている点は大きな強みだといえます。
一度治療をして、適切にメンテナンスを受けていれば、10年後はもちろん、20年、30年と長く快適に使い続けることができます。
②周りの歯を削らないため負担が少ない
前歯をインプラントにするメリットは、周りの歯の健康を損なわなくて済む点にもあります。
入れ歯やブリッジのように、歯にバネを引っかけたり、両隣の歯を削ったりすると、少なからず周囲の歯に負担がかかってしまいます。
一方、手術をして歯茎の中に埋め込むインプラントなら、独立して歯の機能を獲得するため、そのような負担とは無縁です。
健康な歯を削るのは、みずから歯の寿命を縮めることともいえます。
周りの歯も含めた、『長期的な歯の健康』をお金で買えるインプラントは、とても賢い選択肢だといえるでしょう。
③自然な噛み心地で食事を楽しめる
前歯をインプラントにすると、歯が隙間なくしっかり固定されます。
そのため、これまでと変わらずに、自然な噛み心地で食事を楽しめるのは、大きなメリットです。
インプラントは構造上、限りなく天然歯に近い状態を回復することが可能です。
分厚いステーキなど、歯ごたえのある食べ物でも思う存分味わえるのは、ほかの治療方法にはない魅力でしょう!
④自然な見た目を維持できる
前歯をインプラントにすることは、審美面においても大きなメリットがあります。
「前歯だけは、きれいに治したい・・」
前歯を抜歯すると告げられた人のなかには、このように思っている方もいるはずです。
見た目の違和感なく、自然な美しさを維持できるインプラントは、前歯の治療にこそおすすめだといえます。
⑤顎骨の健康維持につながる
前歯をインプラントにするメリットには、顎骨の健康維持につながることも挙げられます。
それは、しっかりものが噛めるようになることで、骨が維持できるからです。
顎の骨に連結しているインプラントは、噛む際の負荷がきちんと顎の骨に伝わるため、骨が痩せるリスクを低減できます。
歯列の回復だけでなく、顎の骨の健康も維持できるインプラント。
長い目で見れば、老け顔を予防し、歯、そして全身の健康を守っていくための重要な選択肢になるといえるでしょう。
前歯のインプラント治療は豊富な経験と設備が充実している当院へ!
治療自体の難易度が高く、審美性も求められる前歯のインプラント。
しかし、天然歯と変わらない自然な見た目や、どんな食事でも楽しめることは、入れ歯やブリッジなどでは叶えられない魅力です!
10年後に、「治療を受けて良かった」と思えるような数々のメリットが、インプラントにはあるといえます。
「残念な結果になってしまった・・」という結果にならないためにも、前歯のインプラントをするなら、技術や経験、充実した設備が備わった歯科医院を選びましょう。
秋葉原総合歯科クリニックでは、『日本口腔インプラント学会専修医』が治療を担当しております。
多くの経験を積んだ医師が在籍しているため、治療中の負担をできる限り減らして、出血や痛みを最小限に抑える治療が可能です。
インプラントの世界3大メーカーを導入し、患者様1人ひとりに合わせた幅広いインプラント治療をご提供しております。
また、CTやサージカルガイドといった、大学病院レベルの設備が揃っている当院では、「安全性」をより確実なものにしています。
「前歯のインプラントができるか知りたい」という方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。