CTG(結合組織移植術)とはどんな治療ですか?

こんにちは!東京都台東区にある「秋葉原総合歯科クリニック」院長の野村です。
いつも当院のブログをお読みいただきありがとうございます。

本日は「CTG(Connective Tissue Graft)」と呼ばれる、結合組織移植術について詳しく解説させていただきます。「CTG」といっても一般の方には聞きなれない用語だと思いますので、できるだけ簡単な言葉でわかりやすく説明させていただきます。

 

◆どんなときに「CTG」治療をおこなうのでしょうか?

人間の歯を大きく2つに分けると、表に露出している「歯冠(しかん)」と歯肉に埋もれている「歯根(しこん)」にわけられます。歯や口腔内が健康であれば、歯肉が歯根を覆っており表に露出することはないのですが、加齢や歯周病、強すぎるブラッシングなどにより退縮してしまうと歯根がむき出しになってしまうことがあります。この状態を「歯根露出(しこんろしゅつ)」と言います。歯根露出になってしまうと、熱い物や冷たいものを飲食したときに歯がしみる(知覚過敏)といった症状が出たり、審美面(見た目)が悪くなってしまいます。

CTGは、上記のように歯肉の退縮が原因で歯根露出が起こったり、周囲の歯とのバランスが崩れてしまった際に、歯肉の足りない部分に移植をおこない復元させる治療方法です。

 

◆「CTG」はどのような治療方法ですか?

まず最初にお口の中の軟組織(歯肉)の基本的な構造について説明させていただきます。軟組織を拡大して見てみると3つの層から成り立っていることがわかります。その3つの層はそれぞれ  ①上皮性組織  ②結合性組織  ③骨膜 と呼ばれています。

CTGは、上記3つの組織の中の「②結合性組織」のみを、口蓋(上顎=お口の上壁にあたる部分)から切り出し、歯肉の厚みとボリュームを持たせたい部分に移植する処置のことをいいます。

似たような治療に「FGG(Free Gingival Graft)」というものがありますが、CTGは表に露出していない内部組織=結合性組織のみを切り出し、歯肉が不足している上皮性組織の下に移植するため、見た目(審美性)を損なうことなく治療することが可能です。

 

◆「CTG」治療の流れを教えてください

①切開する部分に麻酔をかけます
歯肉を切り出す口蓋(上顎)部分と、移植を予定している部分に麻酔をかけます。

②上顎から結合組織を剥離します
麻酔が効いてきたのを確認して、上顎から移植に必要な組織のサイズをはかります。上皮性組織を切開してめくり、内部の結合性組織を剥離します。

③移植先の上皮性組織を切開し、結合性組織を移植します
歯肉が不足している部位の上皮性組織を切開しめくり、②で取り出した結合性組織を移植します。

③切開した部位を縫合します
結合性組織を切り出した上顎と、移植した部分を縫合し、その日の治療は終了です。

④2週間程度様子をみて抜糸
移植した箇所の傷口が回復し、不足していた歯肉が予定通り改善されているのを確認し抜糸をおこないます。その後は経過観察をしてもらい、もし異常があれば歯科医院まで連絡いただきます。

 

「歯茎が退縮して見た目がきになる・・・」「歯根が露出して歯がしみる・・・」などのお悩みがありましたら、ぜひ一度歯科医師までご相談ください。

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