インプラントは絶対だめ?危険性や治療できないケースを歯科医師が解説

「インプラントは危ない」「絶対やめたほうがいい」そんな言葉を耳にして、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?実際には、正しい知識と適切な治療環境があれば安全性の高い治療法です。ただし、全身疾患や骨の状態などによっては適さない場合もあります。

本記事では、インプラントが“絶対だめ”とされるケースや注意点を歯科医師がわかりやすく解説します。

目次

「インプラントは絶対だめ」と言われる理由

「インプラントは絶対だめ」と言われる理由

インプラントは有効な治療法である一方で、デメリットや注意点も存在します。そのため「絶対だめ」と言われることがあります。ここでは代表的な理由を3つ解説します。

手術が必要で身体的リスクがある

インプラント治療は外科手術を伴うため、出血や腫れ、痛みといった術後の症状や、感染などの合併症リスクを完全に避けることはできません。

さらに、糖尿病や心疾患など全身疾患を抱えている方、あるいは骨の状態が不十分な方は、治療中や治療後のトラブルが起こりやすく、安全面から適応外とされる場合があります。こうした点が「危険」と言われる理由の一つです。

費用が高額で負担が大きい

インプラントは健康保険が適用されず、自費診療となるため、1本あたり30万〜50万円前後かかるのが一般的です。複数本を治療する場合は100万円を超えることもあり、ブリッジや入れ歯に比べて初期費用が高額になります。

長期的には耐久性や快適性の面でメリットがありますが、経済的な負担の大きさから「やめた方がいい」と考える人がいるのも事実です。

治療後のメンテナンスが欠かせない

インプラントは「入れて終わり」ではなく、その後のケアが成功の鍵を握ります。歯磨きやフロスでのセルフケアが不十分だったり、定期的な歯科医院でのクリーニングを怠ったりすると、歯周病に似た「インプラント周囲炎」を発症し、最悪の場合はインプラントが脱落するリスクがあります。

長期的に維持するには、日常の口腔清掃と歯科での定期メンテナンスを継続できるかどうかが非常に重要です。

インプラント治療が難しい人とは?

インプラント治療が難しい人とは?

インプラントは多くの方に適応できる治療ですが、すべての人に安全に行えるわけではありません。とくに次のようなケースでは慎重な判断が必要になります。

全身疾患がコントロールできていない人

糖尿病や心疾患、高血圧などの全身疾患が適切に管理されていない場合、手術による合併症リスクが高まります。ただし、主治医と連携し、病状が安定していれば治療可能となるケースもあります。必ず事前に医科と歯科の両方で相談することが大切です。

顎の骨量が極端に不足している人

インプラントは顎の骨に支えられて固定されるため、骨量が不足していると安定せずに脱落のリスクが高まります。しかし、骨造成(骨を補う処置)やサイナスリフトといった技術で改善できる場合もあり、専門的な対応が可能です。

喫煙習慣が強く改善できない人

喫煙は血流を悪化させ、骨の治癒やインプラントの定着を妨げる要因となります。とくに治療前後の禁煙ができない方は成功率が下がるため、適応外とされることがあります。治療を希望する場合は禁煙を強く推奨されます。

口腔清掃習慣が悪い人

インプラントは天然歯と同様に、プラークコントロールが不十分だと炎症を起こし、最悪の場合は脱落してしまいます。日頃から正しいブラッシングや歯科での定期的なメンテナンスを続けられない方は治療に不向きとされます。

妊娠中・成長期の人

妊娠中は身体への負担や薬の使用制限があるため、インプラント手術は推奨されません。また、顎の骨が成長途中にある10代の若年者も、骨の発育が安定するまで適応外です。どちらもタイミングを見てから治療を検討することが重要です。

インプラントのリスクとデメリット

インプラントのリスクとデメリット

インプラントは多くの利点がある一方で、リスクやデメリットも存在します。治療を検討する際には、メリットだけでなく注意すべき点も理解しておくことが大切です。

手術中・術後の合併症

インプラントは外科手術を伴うため、手術中には神経や血管を傷つけるリスクがあり、術後も出血や腫れ、感染などの合併症が起こる可能性があります。適切な診断や衛生管理の徹底によりリスクを抑えられますが、ゼロにはできない点を理解しておく必要があります。

インプラント周囲炎による脱落

インプラントはむし歯にはなりませんが、歯周病に似た「インプラント周囲炎」を発症することがあります。歯茎や骨が炎症で破壊されると、最悪の場合インプラントが脱落してしまいます。日々のブラッシングと歯科での定期的なメンテナンスが欠かせません。

治療期間が長い/費用が高い

インプラントは埋入から骨と結合するまでに数か月かかり、最終的に被せ物を装着するまで半年以上かかることもあります。また、前述したとおり、1本あたり30万〜50万円前後と費用も高額で、ブリッジや入れ歯と比べると経済的な負担が大きいのがデメリットです。

インプラント以外の選択肢は本当に必要?大切なのは医院選び

インプラント以外の選択肢は本当に必要?大切なのは医院選び

「インプラントは絶対だめ」と不安を感じても、必ずしも他の治療法を選ぶ必要があるとは限りません。大切なのは、治療を行う医院や担当医師の技術・体制を見極めることです。医院選びのポイントを4つご紹介します。

医院や医師の経験で結果が変わる

インプラントは外科手術を伴うため、医師の経験や技術力が成功率に直結します。症例数が豊富で実績のある医院であれば、リスクを抑えつつ長期的に安定した結果を得られる可能性が高まります。

精密検査でリスクを減らせる

CT撮影やシミュレーションソフトを用いた精密検査を行えば、神経や血管の位置を正確に把握できます。事前の診断がしっかりしていれば、手術時の偶発的なトラブルを防ぎ、治療の安全性を大きく高めることが可能です。

専門性の高い医院を選ぶことが大切

歯内療法や口腔外科など専門的な分野に精通した歯科医師が在籍する医院では、幅広い知識と技術で複雑なケースにも対応できます。設備やサポート体制が整っているかどうかも、安心してインプラントを受ける上での重要な判断基準です。

まずは信頼できる医院に相談する

インターネットの情報だけで「インプラントは不可能」と考えるのは正しい判断とはいえません。まずは信頼できる歯科医院でカウンセリングを受け、自分の口腔内の状態や全身の健康状況を踏まえたうえで適切な治療法を提案してもらいましょう!

インプラントは「絶対だめ」ではなく正しい診断が大切!

インプラントは「絶対だめ」ではなく正しい診断が大切!

インプラントは誰にでも適している治療ではありませんが、必ずしも「絶対だめ」というわけではありません。重要なのは、正しい診断と安心できる治療体制を整えた医院を選ぶことです。

秋葉原総合歯科クリニックでは、日本口腔インプラント学会専修医が在籍し、痛みや不安を最小限に抑えた治療を行っています。さらに、世界3大メーカーのインプラント体を採用し、品質と長期安定性にもこだわっています。

また、治療期間を短縮できる最短3ヶ月の治療プランをはじめ、CT撮影データをもとにサージカルガイドを使用する「ガイド手術」、歯肉を切らずに行える体への負担が少ないフラップレス手術にも対応。患者さまの状態や希望に合わせて、最適な方法を提案しています。

「インプラントは絶対だめ」と不安に感じている方も、医院選びによって安心して治療を受けられるケースは多くあります。専門医による診断と高度な設備・技術を備えた秋葉原総合歯科クリニックで、まずは一度ご相談ください!

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