インプラント治療は、失った歯を補い、美しい見た目と機能を取り戻すための効果的な方法です。
しかし、治療後に 「噛み合わせが合わない」「痛みや違和感がある」といったトラブルが起こることも少なくありません。
実は、インプラント治療の成功には 噛み合わせ調整が非常に重要です。適切な調整をおこなうことで、違和感や痛みを防ぎ、長期間にわたり快適に使用することができます。
この記事では、インプラントの噛み合わせ調整がなぜ重要なのか、そして違和感や痛みを防ぐための方法について詳しく解説していきます。
インプラントの噛み合わせ調整とは?

インプラント治療における噛み合わせの調整は、インプラントと天然歯が正しく接触し、バランスよく咬合できるようにする作業です。
インプラントは歯根膜がないため感覚が鈍く、噛み合わせが悪いと違和感や痛み、トラブルの原因になります。調整は治療後も定期的におこなう必要があり、快適に使い続けるために重要です。
噛み合わせが重要な理由
インプラント治療において、噛み合わせが重要とされる理由は以下のとおりです。
過剰な負担を防ぐため
インプラントは天然歯のようなクッション機能がないため、噛む力が直接的にかかります。噛み合わせが不適切だと、特定の部位に過度な負担がかかり、インプラントの破損や骨吸収の原因になることがあります。
違和感や痛みを予防するため
噛み合わせがズレていると、噛むたびに違和感や痛みが出る場合もあります。適切な調整をおこなうことで、不快感を防ぎ快適に使用できるようになります。
長期的な安定を保つため
インプラントが健康に機能し続けるためには、バランスの取れた噛み合わせが不可欠です。定期的な調整により、インプラントの寿命を延ばすことができます。
調整が必要なケース
噛み合わせの調整が必要となるケースは、以下のような状況が考えられます。
インプラント装着直後
インプラントを装着した際は、噛み合わせの確認と調整が欠かせません。施術直後は違和感を感じやすいため、丁寧な調整が必要です。
噛み合わせに違和感や痛みがある場合
インプラント装着後に痛みや違和感がある場合は、噛み合わせが適切でない可能性があります。早めの調整が重要です。
長期間使用している場合
インプラントを長期間使用していると、 噛み癖や歯の移動により噛み合わせがズレることがあります。定期的な調整によって問題を予防できます。
他の歯科治療を受けた後
たとえば、天然歯に被せ物や詰め物を行った場合、噛み合わせ全体に影響を及ぼすことがあります。インプラントの調整も必要になることがあります。
噛み合わせ調整の重要性を理解することで、インプラントを快適に使い続けることができます。
インプラントの噛み合わせ調整が必要になる症状

インプラント治療後に 違和感や痛みがある場合は、噛み合わせの調整が必要なサインかもしれません。以下のような症状がある場合は、早めに調整をおこなうことが大切です。
噛みづらさや違和感
インプラントを使って食事をしている際に、 「うまく噛めない」「噛んでいる感じがしない」 といった違和感を覚えることがあります。これは、噛み合わせが合っていない可能性が高いです。
とくにインプラントは天然歯のような感覚がないため、 微妙なズレでも違和感を感じやすいことがあります。
噛み合わせが低い・高いと感じる
インプラントの高さが適切でない場合、 噛んだときに片側だけに負担がかかることがあります。具体的には、以下のような症状が出ることがあります。
- 噛み合わせが高いと感じる場合
⇒噛むたびにインプラント部分が当たりやすく、不快感を覚えやすい
- 噛み合わせが低いと感じる場合
⇒食べ物を噛み砕きにくい、噛んでいる感覚が薄い。
いずれの場合も、適切な高さに調整することで症状を改善できます。
顎の痛みやこわばり
噛み合わせが悪い状態が続くと、 顎関節に負担がかかり、痛みやこわばりを引き起こすことがあります。とくに、噛み合わせの不均衡によって片側だけに負担がかかる場合は、顎の筋肉が疲労しやすくなります。
- 朝起きたときに顎が痛い
- 顎を開け閉めする際に違和感がある
このような症状がある場合は、インプラントの調整だけでなく、全体的な噛み合わせの見直しも必要です。
インプラントがズレている感覚
インプラント自体がしっかり固定されていないわけではなくても、 噛み合わせの不具合によりズレているように感じることがあります。とくに、噛んだときにインプラントが他の歯と一致せず、「浮いているような感覚」や「ぐらつくような違和感」を覚えることがあります。
このような症状がある場合は、噛み合わせを調整することで改善できるケースが多いです。インプラント治療後に少しでも違和感を覚えたら、早めに歯科医へ相談することをおすすめします。
インプラントの噛み合わせ調整方法

インプラント治療後に噛み合わせの違和感や痛みがある場合、 適切な調整をおこなうことで症状を改善することができます。 以下では、噛み合わせ調整に用いられる代表的な方法をご紹介します。
専用の器具でミリ単位の微調整
専用のダイヤモンドバーや研磨器具を使い、インプラントの被せ物を少しずつ削って調整します。高さや角度を微調整することで、違和感や痛みを軽減できます。
咬合紙を使った確認と調整
咬合紙を歯の間に挟んで噛むことで、接触点を確認しながら調整をおこないます。色のついた部分を確認し、不均衡な圧力を軽減するために調整を加える方法です。
再調整や被せ物の再製作
違和感が改善しない場合は、被せ物自体を新しく作り直すことも必要です。新しいクラウンを製作し、噛み合わせを再確認することで問題を解決できます。
これらの調整方法を組み合わせることで、 インプラントの噛み合わせを最適な状態に調整することができます。
インプラントの噛み合わせがズレたままだとどうなる?

インプラントの噛み合わせがズレたままだと、 さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。 症状が悪化する前に適切な調整をおこなうことが重要です。
噛み合わせがズレている状態を放置するリスクは、次のとおりです。
インプラントの破損や脱落につながる
噛み合わせがズレたままだと、一部に過剰な力が集中しやすくなります。インプラントは歯根膜がないため負担が直接かかり、破損や脱落のリスクが高まります。
とくに高い噛み合わせの場合は注意が必要です。
顎関節症のリスクがある
噛み合わせのズレが続くと顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
片側だけに過剰な力がかかると、顎の痛みや開けにくさ、音がするなどの症状が現れることがあります。早めの調整が重要です。
周囲の歯への負担増加につながる
不適切な噛み合わせは、周囲の天然歯にも影響を与えます。とくに隣接する歯に強い圧力がかかると、痛みや損傷の原因になることがあります。
また、歯周組織にも負担がかかり、炎症や歯周病につながることもあります。
このように、 インプラントの噛み合わせがズレたままだと、さまざまなリスクが発生します。インプラントの持ちを良くし、快適に使い続けるためにも、違和感がある場合は早めに調整をおこないましょう!
インプラントの噛み合わせに関するよくある質問(FAQ)

さいごに、よくある質問に対する回答をわかりやすくまとめました。治療後の違和感や痛みを防ぐための参考にしてください。
噛み合わせが悪いと感じたらどうすればいい?
噛み合わせに違和感や痛みを感じたら、早めに歯科医院に相談することが重要です。放置するとインプラントや周囲の歯に負担がかかり、破損や脱落の原因になることもあります。些細な違和感でも早めに調整をおこなうことで、トラブルを防げます。
調整は何回必要?
通常、調整は1〜3回程度で完了することが多いです。装着直後の調整に加え、数週間から数ヶ月後に微調整を行います。噛み合わせの変化に応じて定期的に調整することで、快適な状態を維持できます。
|調整後に痛みが出た場合の対応
調整後に痛みが続く場合は、再度調整が必要なことがあります。とくに強い痛みや顎の不快感がある場合は、早めに歯科医院へ相談してください。適切な調整をおこなうことで症状が改善することが多いです。
インプラントの噛み合わせが気になる方は当院へご相談ください!

インプラント治療後の噛み合わせに違和感がある場合や、痛みが続くときは早めの対応が大切です。噛み合わせが不適切な状態を放置すると、インプラントや周囲の歯に負担がかかり、トラブルの原因となることもあります。
秋葉原総合歯科クリニックでは、インプラント治療後の噛み合わせ調整も丁寧に対応いたします。最新の機器を使用した精密な調整を行い、患者様一人ひとりに合った最適な状態を目指します。
また、当院では無料相談を実施中です!インプラント治療に関する不安やお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。痛みや違和感を改善し、快適にインプラントを使い続けられるようサポートいたします。お電話またはLINEからお気軽にお問い合わせください!