通常の虫歯治療で詰め物・かぶせ物を入れる場合、歯型をとってから1週間ほど仮歯や仮蓋(仮封)でお過ごしいただき、出来上がった詰め物やかぶせ物を専用の接着剤で装着します。しかし近年の研究の結果、実はこのやり方はあまりおすすめできない治療方法であることがわかってきました。
歯型を取ってから約1週間仮歯・仮蓋で過ごす事により、たくさんの汚れ(プラーク)が天然歯との隙間に入り込みます。しかも顕微鏡下で確認したところ、「象牙細管」という歯の象牙質にある直径0.8~2.2マイクロメートルの細い管の中までプラークや細菌が入り込み、洗っただけでは取りきれなくなります。この事実に関しては論文も存在しており、臨床的にもエビデンス(論拠)が証明されています。
つまり、歯型取りから詰め物・かぶせ物を入れるまでの時間が空けば空くほど、汚れがたまるリスク、適合が悪くなるリスク(フィットしにくくなる)が上がります。それが何を意味するかというと、虫歯の再発リスクが高くなるという事なのです。
上記の通り、ワンデイトリートメントは、臨床的(歯科医学的)にも安心かつ安全な治療であることが証明されています。また、短期間で治療が終わるので、仕事で忙しいビジネスパーソンや、育児など家庭の事情で何度も歯科医院に通院するのが難しい方に大変好評です。