インプラント治療を老後にするデメリットは?注意点やメリットも紹介

自分の歯を失った場合、「入れ歯」、「ブリッジ」、「インプラント」のいずれかの治療を選ぶことになります。

なかでも、インプラント治療は審美性や機能性に優れているため、幅広い世代に注目されています。
とくに年齢を重ねると、虫歯や歯周病などで歯が抜けてしまう機会が増えてきます。

とはいえ、中には「高齢でもインプラント治療を受けられるの?」と不安な方もいるでしょう。
そこで本記事では、インプラント治療を老後に受けるデメリットや注意点を紹介します。

インプラント治療を老後にするメリットも紹介するので、インプラント治療を受けるか迷っている方はぜひ参考にしてみてください!

目次

インプラント治療は老後(65歳~)が一番多い

厚生労働省の調査によると、60歳以上の約80%が自分の歯を1本以上失っていることが分かりました。また、インプラント治療をおこなっている人は、老後65歳からが一番多いことが分かっています。

自分の歯を失ってしまった場合、そのまま放置するわけにはいきません。見た目の問題はもちろんですが、食事や会話など、さまざまな場面で不便を感じてしまいます。

このあと詳しく解説しますが、インプラント治療は、自分の歯で噛んでいるような心地よさがあります。ほかの治療と比較してもメリットが多い治療といえるでしょう。

とはいえ、当然デメリットやリスクもあります。インプラント治療を検討している方は、これから紹介するメリットやデメリットを理解して、納得のいく選択をしましょう。

参考:厚生労働省「平成28年度歯科疾患実態調査結果の概要」

インプラント治療を老後にするデメリットや注意点は?

インプラント治療を老後にするデメリット・注意点は下記のとおりです。

身体的な負担が大きい

インプラントは、あごの骨に穴をあける外科手術が必要です。免疫や体力が落ちやすい高齢者には、外科的手術は負担が大きいといえます。

また、加齢とともに治癒能力は低下し、傷が治りづらくなるもの。
インプラントは歯茎を切ってあごの骨に穴をあけるため、高齢の方は回復までに時間がかかる可能性があります。

治療費が高く期間も長い

インプラントは治療費が高く、期間も長いのがデメリットです。

ブリッジや入れ歯と違って、インプラントは保険適用外になるため、治療費は患者さまの自己負担となります。高額な費用がかかるため、経済的な負担が大きいといえます。

また、2~3ヶ月で治療が終わるブリッジや入れ歯と違って、インプラントは骨に結合するまでに、最短でも3~6ヶ月程度時間がかかります。

治療を受けられるとは限らない

あごの骨が少ない場合や、体力が極端に低下している場合、重症度の高い持病がある場合は、インプラント治療が受けられないケースもあります。

とくに、高齢者は歯周病や骨粗しょう症などによって、あごの骨が足りない場合も少なくありません。
骨が弱くなったり、痩せて薄くなったりすると、インプラントの埋め込みは難しくなるでしょう。

一部の歯科医院では、不足した骨を補うために『骨造成手術』をおこなっている場合もあります。

定期的なメンテナンスが必要不可欠

インプラント治療は定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

メンテナンスを怠ると、『インプラント周囲炎』にかかるリスクが高まります。
インプラント周囲炎とは、インプラント特有の歯周病です。

一度インプラント周囲炎になってしまうと、歯茎のみならず、あごの骨にまで影響を及ぼし、インプラント治療が失敗に終わってしまいます。

また、年齢を重ねると、虫歯や歯周病リスクが高まります。定期的なメンテナンスや、クリーニングに通うのが難しい場合は、インプラント治療は不向きかもしれません。

細菌感染のリスクもある

高齢になると全身の免疫力が低下するため、若者よりも感染リスクが高くなります。
外科手術では、あごの骨にドリルで穴をあけるため、その際、細菌感染を引き起こしやすくなるでしょう。

インプラント治療を老後にするメリットは?

老後にインプラント治療を受けるメリットは次のとおりです。

食事を楽しめる

インプラントは入れ歯やブリッジよりも、噛む力が強いといわれています。
しっかり噛めるということは、食べ物の制限がないため、自分の好きな食事を楽しめるのがメリットです。

また、入れ歯はレジンや金属製のプレートが歯茎と接するため、料理の味や温度が感じにくいのがデメリットです。一方、インプラントなら本物の歯と同じように食べ物を味わうことができます。

若々しい印象をキープできる

インプラントは自然な見た目が魅力です。入れ歯と違って、本物の歯と変わらない色や透明感を再現できるため、周囲に若々しい印象を与えられます。

くわえて、噛む力が衰えないことで、顔の筋肉が鍛えられるため、あごや頬のフェイスラインがすっきりする効果も期待できるでしょう。

認知症予防につながる

自分の歯を失って咀嚼能力が低下すると、咀嚼による脳の認知領域への刺激が少なくなり、認知症のリスクが高まることが分かっています。

くわえて、噛みづらい生野菜を避けることで、ビタミンなどの栄養が足りなくなり、認知症になる可能性もあります。

インプラント治療を受けて、食べ物がしっかり噛めるようになれば、認知症予防にもつながります。

参考:厚生労働省の調査結果「平成28年度歯科疾患実態調査結果の概要」

誤嚥性肺炎の予防につながる

入れ歯は汚れがたまりやすく、天然の歯と比べると細菌が繁殖しやすいのがデメリットです。

その細菌が唾液に混ざって気管に入ると、誤嚥性肺炎を(ごえんせいはいえん)引き起こす可能性があります。くわえて、小型の部分入れ歯は、装置自体を気管に誤嚥するリスクも・・。

インプラント治療であれば、誤嚥性肺炎の予防につながります。

コミュニケーションを楽しめる

入れ歯は声が出しにくくなったり、パカパカと外れそうになったりと、コミュニケーションが億劫になる方もいるかもしれません。

一方、インプラントは入れ歯のように外れる心配がなく、見た目が自然です。
発音もしやすくなるため、人との関わりが楽しくなるでしょう。

老後はコミュニケーションが少なくなるケースも少なくありません。インプラント治療で自信がつけば、より積極的に社会に参加するきっかけにもなるでしょう。

入れ歯と違って管理がしやすい

入れ歯は取り外して、こまめなケアが必要です。前述したように、汚れがたまりやすく、細菌の温床になりやすいため、正しいやり方で洗浄・管理しなくてはなりません。

くわえて、取り外した際に、壊れてしまったり紛失したりするリスクもあります。

一方、インプラントはあごの骨と一体化する装置なので、残っている歯と一緒にケアできるのがメリットです。取り外しのいらないインプラントなら、介助が必要な方であっても本人へのストレスが少なく、介助者もケアしやすいといえます。

老後のインプラント治療も秋葉原総合歯科クリニックにお任せください!

老後にインプラント治療をおこなうデメリットや注意点、メリットを紹介いたしました。

インプラント治療は、治療期間が長かったり、定期的なメンテナンスが必要不可欠だったりと、「老後に受けても大丈夫なの?」と不安に感じる方もいるかもしれません。

しかしご紹介したように、自分の歯が失われやすい60歳以降だからこそ、インプラントがおすすめな理由もたくさんあります。

「インプラント治療をするか迷っている・・」という方は、まずは歯科医院でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?

秋葉原総合歯科クリニックでは、『日本口腔インプラント学会専修医』が治療を担当いたします。
世界3大メーカーを導入し、患者さま1人ひとりに合わせた幅広いインプラント治療が可能です。

『骨造成手術』もおこなっているため、あごの骨が足りないという方もご相談いただけます。
インプラント治療について気になっている方、悩んでいる方はお気軽にお問い合わせください。

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