こんにちは!医療法人社団聖匠会 秋葉原総合歯科クリニック院長の野村です。前回はホワイトニング(主にオフィスホワイトニング)について詳しく解説させていただきましたので、今回はもう一つの施術「ホームホワイトニング」についてお話させていただきます。
ホームホワイトニングとは
オフィスホワイトニングは、前回詳しくご説明した通り、患者さんが歯科医院に来院いただき、院内の設備と専用の薬剤を使ってプロが施術します。一方でホームホワイトニングは、患者さん専用のマウスピースを製作して弱めの薬剤と一緒にお渡しします。その後は、患者さん自身が自宅などで施術をおこないます。
ホームホワイトニングの特徴
①時間と場所
オフィスホワイトニングと違い、ホームホワイトニングは患者さんの自宅などで施術が可能です。また、歯科医師からの注意事項さえ守っていただければ、ご自身のタイミングで施術をおこなうことができます。オフィスホワイトニングは、施術のために歯科医院に通院する時間と労力が必要ですが、ホームホワイトニングはマウスピースと薬剤さえ入手できれば基本通院不要なので、そこが大きなメリットとなります。
②メリットとデメリット
【メリット】
◆通院の必要がなく自宅にて施術が可能
◆弱めの薬剤を使用するため歯がしみたり痛むことが少ない
◆ゆっくり時間をかけて白くしていくので、透明感のある白さに仕上がる
◆歯の色の後戻りのスピードがオフィスと比べてゆっくり(白さが長持ち)
【デメリット】
◆弱めの薬剤なので、白くなるまでに時間がかかる
◆患者さん自身で歯科医師の指示通りにきちんと施術をする必要がある(自己管理が必要)
◆施術中何か緊急のトラブルがあった際、すぐに対応できない(歯科医院ならすぐにトラブルに対応することができるので安心です)
◆患者さん自身で施術をおこなうため、白さの調整が難しい(歯科医院なら歯科医師や歯科衛生士が調整してくれる)
◆オフィスも同様ですが、自由診療(保険外診療)なので治療費が高額になりがち
③施術の流れ
【1】問診・カウンセリング
問診票をご記入いただき、担当カウンセラーが患者様のお話をじっくりとお聞きします。その上で、治療に関する説明や注意事項などわかりやすくご説明いたします。
【2】口腔内のチェック・歯の写真撮影と白さチェック
歯科医師がお口の中をチェックして、ホワイトニングの施術ができる状態がどうか確認します。また虫歯や歯周病など小さな異常が無いかもチェックします。その後、後から効果測定ができるように、歯の写真撮影と白さを記録しておきます。
【3】クリーニング・マウスピースの型取り
歯に汚れや歯石が着いていると、ホワイトニングをおこなった際の効果に影響が出てくるので、スケーリングやクリーニングをおこない綺麗な状態にします。
【4】マウスピース製作
型取りした歯型に合わせて、専用のマウスピースを製作します。
【5】マウスピースと専用ジェル(薬剤)のお渡し
マウスピースが出来上がったら、専用の専用ジェル(薬剤)と一緒にお渡します。あとは歯科医師の指示に従い、ご自宅にて施術をおこなってください。
※ホームホワイトニングの効果測定(どれくらい白くなったのか)をおこないたい場合は、医院に連絡いただき予約を取ってご来院ください。
※ホームホワイトニング施術中に何か異常が出た場合は、すぐに使用を中止し医院までご連絡ください。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して施術することを「デュアルホワイトニング」とよびます。それぞれのホワイトニングを単体で実施するよりも、短期間で白くすることができ、白さも長持ちしやすいのが特徴です。
デュアルホワイトニングがなぜ好ましいのか
◆オフィス、ホームを併用することで短期間で白くできる
オフィスホワイトニングを1度おこなうだけでも効果を感じることができますが、自宅でホームページを併用することで理想の白さに到達するまでのスピードが加速します。
◆自然な白い歯を目指せる
オフィスホワイトニングは、強めの薬剤を使って短時間で白くするため、歯の透明感が失われやすいとも入われています。(歯の表面にもダメージを与えてしまいます)。一方でホームホワイトニングは弱めの薬剤でじっくり時間をかけて白くしていくので、歯の表面に構造的な変化が起こりづらく自然な透明感のある仕上がりになります。
◆白さが長続きしやすい
オフィスホワイトニングをした後に、ホームホワイトニングをすることで、ホームホワイトニングの薬剤がより歯に浸透し、白さが長続きしやすくなります。
◆ホワイトバンドとホワイトスポットを速やかに目立たなくできる
オフィスホワイトニングをおこなうと、施術直後に縞模様や斑点が出てくることがあります。施術を継続すればほとんどの場合消失しますが、ホームホワイトニングを併用すると、これらの模様をより早く目立たなくすることができます。
せっかく歯を白くするからには、透明感とツヤを兼ね備えた綺麗な仕上がりになるに越したことはありません。また、せっかくお金と時間をかけて歯を白くしたからには、できれば1日でも長く綺麗な状態を維持したいですよね。上記でもご案内しましたが、ホワイトニングのプロである歯科医師も歯科衛生士も、デュアルホワイトニングはメリットが大きいので、もしホワイトニングをおこなう場合はこちらを検討されることをお勧めいたします。
以上でホームホワイトニングとデュアルホワイトニングのお話は終了となりますが、ポイントはつかめていただけましたでしょうか?次回のコラムではホワイトニングを行う際の注意事項について説明させていただきます 。