“インプラント矯正”という矯正治療をご存じでしょうか?
インプラント矯正とは、矯正用インプラントを用いる矯正治療のことで、ワイヤー矯正など、通常の歯列矯正と併用しておこなう補助的な治療です。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正と呼ばれることが多いです。
● 矯正したいけど、抜歯はしなくない・・・
● スピーディーに矯正できる方法が知りたい
● 通常の矯正が難しい
そんな方には、インプラント矯正がぴったりかもしれません!
今回は、インプラント矯正のメリットとデメリットについて、詳しくご紹介していきます。
あわせてインプラント矯正のやり方も解説しました。歯列矯正を検討している方は、矯正治療の効果的な選択肢として、ぜひ参考にしてくださいね。
インプラント矯正とは?
インプラント矯正とは、歯科矯正用アンカースクリューと呼ばれる小さなスクリュー(ネジ)を歯ぐきの骨の部分に埋め込み、歯を動かす際の固定源にして、効率的に矯正をおこなう治療方法です。
名前は似ていますが、歯を失ったときに人工歯を回復させる「インプラント治療」とはまったく別ものです。
インプラント矯正では、とても細くて短い矯正専用のスクリューを使います。
歯ぐきの骨に埋入するときも痛みや出血はほとんどなく、身体への負担も少ない治療方法なので、安心してください。 スピーディーに歯を動かせて、複雑な歯の移動もできるインプラント矯正は、非常にメリットの多い矯正治療の1つだといえます。
インプラント矯正をおこなう4つのメリット
ここからは、インプラント矯正のメリットを4つご紹介します。
難しい症例にも対応できる
インプラント矯正をするメリットの1つは、難しい症例にも対応できることです。
インプラント矯正は、スクリューを用いて“より強力な取っ掛かり”を作った状態で治療を進めます。
そのため、従来であれば難しい複雑な歯の移動であっても、正確に動かすことが可能なのです。 一例を挙げると、歯ぐきが露出するガミースマイルの場合、軽度であればインプラント矯正で歯ぐきの中に歯を押し込むことができ、改善が期待できます。
抜歯をせずに矯正できる場合もある
インプラント矯正なら、抜歯をせずに矯正できる場合もあります。
それはインプラント矯正が、奥歯ごと歯列を動かせる治療だからです。
たとえば出っ歯の場合、今までは抜歯をしてスペースを作ることで、歯を内側に引っ込めていました。
しかし、インプラント矯正ではスクリューを固定源に使うため、奥歯も含めて歯列全体を後ろに移動でき、抜歯せずにスペースを確保することが可能です。
これまでは抜歯が必要とされてきたケースでも、インプラント矯正なら、大切な歯を残したまま、美しい歯列が手に入ります。
治療期間を短縮しやすい
より大きな力をかけて歯を動かせるインプラント矯正は、治療期間を短縮しやすい点もメリットです。
従来は数回に分けて歯の移動をしていた症例でも、スクリューを用いれば、歯をまとめて効率よく、目的の位置まで動かすことができます。
段階を踏んで移動させる必要がないので、結果として治療期間を縮められるのです。 症例によっても変わりますが、「少しでも早く理想の歯並びになりたい!」という方には、インプラント矯正がおすすめです。
動かしたい歯にアプローチできる
インプラント矯正をするメリットは、動かしたい歯にアプローチできる点にもあります。
インプラント矯正を用いると、必要な歯だけにピンポイントに力をかけられるので、動かしたくない歯はそのまま維持することが可能です。
特にインプラント矯正は、前歯をまとめて後ろに下げるなど、歯の大きな移動に適しています。 より的確に歯に力をかけられるインプラント矯正は、効率的に歯列治療をするための、有用な選択肢だといえるでしょう。
インプラント矯正をおこなう3つのデメリット
メリットが多いインプラント矯正ですが、デメリットもあります。
こちらでは、インプラント矯正のデメリットを3つご紹介します。
外科的処置が必要になる
インプラント矯正において、外科的処置が必要な点はデメリットです。
治療の際は、上顎や下顎の骨など、必要に応じてさまざまな箇所にアンカースクリューを埋め込みます。
大掛かりな処置ではありませんが、麻酔をして手術をするということは、患者様にとっては負担となりえるものでしょう。 しかし、処置自体は長くても15分ほどで完了し、基本的には切開もいらない簡単なものです。外科的処置ではありますが、あまり心配せず治療に臨みましょう。
アンカースクリューが目立ちやすい
患者様によっては、アンカースクリューが目立ちやすい点もデメリットになります。
奥歯の歯ぐきにスクリューを入れる場合、人目につかない場所なのでほとんど問題はありません。
しかし前歯の歯ぐきだと、どうしても笑ったときに見えやすいのが難点です。 「周りの人に治療を知られたくない」など、見た目を気にされる方は、治療をするか悩んでしまうケースもあるでしょう。
まれにアンカースクリューが脱落することもある
頻度としては多くありませんが、まれにスクリューが脱落する可能性があるのも、デメリットの1つです。
スクリューは一時的に使用するものであり、患者様の歯ぐきの厚みなどによっては、自然に落ちやすい場合もあります。 もしも落ちてしまった際には、位置をずらして、再びスクリューを埋入して治療を続けることが多いです。頻度としては多くありませんが、まれにスクリューが脱落する可能性があるのも、デメリットの1つです。
スクリューは一時的に使用するものであり、患者様の歯ぐきの厚みなどによっては、自然に落ちやすい場合もあります。 もしも落ちてしまった際には、位置をずらして、再びスクリューを埋入して治療を続けることが多いです。
インプラント矯正のやり方【治療の流れ】
高い矯正効果が期待できるインプラント矯正ですが、外科的処置をともなうため、不安に思う方もいるのではないでしょうか。
ここからは、インプラント矯正の具体的な治療の流れをご説明します。
カウンセリング・検査
まずはカウンセリングをおこない、レントゲンなどの検査をして、お口の状態の把握をします。
これは患者様の症例にあわせて、最適な埋入場所や時期を決めるためです。
歯並びや噛み合わせについての悩みや、矯正についての心配事などがあれば、担当医師に相談してみましょう。
矯正用インプラント・矯正装置の設置
矯正用インプラントを歯ぐきに埋める処置は、10分から15分程度で終わります。
昔と違って、切開はおこないません。消毒と表面麻酔をしたら、スクリューを入れる1mmくらいの小さな穴をあけて、ネジをドライバーで入れる要領で処置を進めます。
痛みや出血もほとんどないため、「思ったより平気だった」という患者様が多いです。 スクリューが安定するのを確認できたら、矯正力をかけて歯を動かしていきましょう。
定期検診・矯正装置の調整
矯正用インプラントと矯正装置の設置をしたあとは、定期検診を受けて、経過の観察をしていきます。
ワイヤー矯正であれば、ワイヤー調整のために1〜2ヶ月のペースで通院するのが一般的です。
矯正用インプラント・矯正装置を撤去
治療計画の通りに歯並びが整ったら、矯正治療は終わりです。矯正用インプラントと矯正装置を撤去していきます。
埋めたスクリューはすぐに除去できるので、麻酔の必要もなく、傷痕も残りません。
しっかりと保定をしながら、理想の歯並びで、快適な日々を過ごしてくださいね。
インプラント矯正は『日本口腔インプラント学会専修医』が担当する当院へ
インプラント矯正のメリットやデメリット、治療のやり方について解説してきました。
インプラント矯正は、矯正効果を高めたり、治療期間を早めたりすることが期待できる、革新的な治療方法です。
ただし、外科的処置をともなうインプラント矯正を成功させるためには、高い技術と正確な診断力のある歯科医院を選ぶことが欠かせません。
秋葉原総合歯科クリニックは、『日本口腔インプラント学会専修医』が治療を担当する歯科医院です。
インプラント矯正はもちろん、ブラケット矯正やマウスピース矯正型矯正など、歯並びのお悩みをお持ちの方1人ひとりに合わせた幅広い矯正治療が可能です。
また、世界3大メーカーを導入し、難症例にも対応したインプラント治療にも強みがあります。
大学病院レベルの最新の医療設備を取り揃えた院内では、治療計画の立案から施術まで、正確なデータ分析をもとに、患者様に最適な治療をご提供しております。
「他の歯医者で通常の矯正治療は難しいといわれた」「抜歯せずに歯並びを良くしたい」「短期間で矯正治療を終えたい」という方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください!